自家消費用太陽光発電

2023年度のFIT発表! 固定価格買取制度の最新情報をこちらの記事で解説しています。

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これまでは、産業用太陽光発電といえば売電というイメージがありました。しかし、これから設置するものに関しては、売電よりも自家消費するほうが大きいメリットが得られる時代になっています。

産業用太陽光発電の自家消費が得する理由

産業用太陽光発電の自家消費が得する理由

近年の電気料金値上げや売電価格の下落、電力会社による出力制御などの影響で、産業用太陽光発電を売電よりも自家消費で活用する傾向が高まっています。

実際の売電価格と比較したとき、自家消費にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

売電価格の下落がメリットになる逆転劇

売電価格の推移を見ると、産業用太陽光発電の売電価格は年々下がり続けています。

2023年には売電価格は10円/kWhにまで下がり、一方で産業用(高圧)の電気料金の平均は24.77 円/kWhほどとなっています。

今後も売電価格は下がる可能性が高いため、値上がりを続けている電気代を自家消費でまかなう方が、売電収入よりも得になることは間違いありません。

具体的に例をあげると、2023年度の東京電力の高圧電力(契約電力500kW以上の)の場合、ピーク時間帯(夏季のみ)の電気料金は54.73円/kWhです。自家消費用の太陽光発電を設置するならタイナビNEXTの無料一括見積りをご利用ください。

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自家消費用は電気料金削減+補助金のメリットが大きい

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売電収入が今後減る可能性があるならば、太陽光発電にメリットが得られる方法を検討するべきです。自家消費では、電気料金の削減や補助金の活用により、初期投資を早期に回収することが可能になるでしょう。

自家消費用太陽光発電が可能にする、コスト削減と初期費用の早期回収について紹介します。

ピークカットで電気料金削減

太陽光発電の電気を自分で使えば、その分の電気料金はかかりません。電気を買わないことで電力コストを削減できるのはもちろん、月々の基本料金を抑える効果も見込めます。

月々の基本料金が決まるのは、過去1年間の「電力デマンド」がポイントです。デマンドとは使用電力が最も多い瞬間の数値で、契約電力をこれが上回ると、次の月からは基本料金が高くなってしまいます。その後1年間は基本料金がピーク時のデマンド基準で維持されますので、電力コスト削減のためにピークカット対策は重要なのです。

太陽光発電を自家消費すれば、ピーク時の電力使用量を抑えられ、電気料金の設定が安くなるでしょう。

特に、空調の需要が高まる夏には太陽光発電の発電量も増えるので、太陽光発電の電気で自家消費し電気料金を抑える効果は高いです。

補助金で初期投資を早期回収できる

太陽光発電で発生した電気を自家消費するメリットは、ほかにもあります。自家消費が目的の太陽光発電は、省エネ・再エネ関連の補助金の対象になります。設備の導入費用に補助が出るため、初期投資を早期に回収することができるでしょう。

太陽光発電での自家消費で受けられる補助金には、環境省の「再生可能エネルギー電気・熱自立的普及促進事業」、中小企業向けの「省エネルギー投資促進に向けた支援補助金」などもあります。

地方公共団体においても、地産地消型再生可能エネルギーの拡大を目指すための補助金制度が出ているケースがあります。 太陽光発電設置に必要な初期費用など、経費の3分の1程度の補助金が受けられる可能性もあります。

蓄電池の検討は綿密なシミュレーションから

シミュレーション

太陽光発電で得た電気を売電せずに全量を自家消費にあてる場合、活用できずに余らせてしまうことも考えられます。固定価格買取制度(FIT制度)で余剰売電を選べば売ることもできますが、全量自家消費型の太陽光発電では余った電気が無駄になってしまいます。

このようなエネルギーロスを減らすために、余った電気を溜めておく蓄電装置を設置する必要があります。その場合には、太陽光発電のほかに別途費用がかかってしまうので、デメリットととらえる向きもあるでしょう。

しかし、蓄電池で電気を有効に使うことにもメリットがあります。停電対策やBCP対策、蓄電池でもらえる補助金もありますので設置コストとともにチェックしてみてください。

こんなスペースが使える! 太陽光発電の導入事例

太陽光発電

自家消費型太陽光発電は、企業の省エネ対策として有効なのでおすすめしたい方法です。ひとつ確認しておきたいポイントは、自家消費でまかなえるほどの太陽光発電を設置するためのスペースです。

自家消費型太陽光発電を設置するスペースとして使えるのは、こういった場所です。

屋根の上に太陽光発電を設置して発電

自家消費型の太陽光発電を設置するためには、10kWあたり60平方メートル以上のスペースがあれば大丈夫です。規模に応じた設備を設置すれば、空いているスペースとして屋根を有効利用することにつながります。

また、遮熱効果が期待できる点も見逃せません。屋根に設置された太陽光パネルが直射日光をさえぎってくれるので、建物内部の冷房効果が高まり効率的に電力を使うことができます。

電気使用量が多くなる夏の電気代を抑え、ピークカット効果が得られるメリットも大きいです。

カーポート型太陽光発電設備で発電

太陽光発電の設備を設置できるスペースが屋根にない場合はカーポート型を検討するといいでしょう。広い駐車場があれば、カーポート型太陽光発電で設置スペースを確保する方法があります。

カーポート型太陽光発電を設置すると、雨よけになるうえに遮熱効果もあります。雨天や炎天下といった天候でも、駐車場が利用しやすくなるという利用者へのメリットも得られます。

また、屋根に太陽光発電を設置済みの場合、カーポートに合わせて設置すれば太陽光発電の設置スペースを広げ発電量を増やすことも可能になるでしょう。

経営のニーズに合うのは自家消費型太陽光発電

自家消費型太陽光発電

太陽光発電の売電価格は下落し、ついには電力会社から買う電気の価格と同等になりました。これから太陽光発電を設置するなら、売電よりも自家消費に重点をおくことが大切なポイントです。

社会的にも環境への意識の高まりや電気料金の値上がりなどの背景が高まるなか、今後は電力の効率的な使用が推進されていく見込みです。

太陽光発電の自家消費は、環境への配慮を行っている企業というPRにもなるでしょう。採算を取るためには初期費用を抑えるために補助金を活用し、複数企業の見積もりを比べることが必須です。

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