太陽光に投資するなら実は今!業界人しか知らないその6つの理由
多くの人は、2012年7月にスタートした全量価格固定買取制度がスタートした時に太陽光に投資しておけばよかった・・と後悔しているのではないでしょうか。 その理由はもちろん、当時の買取価格が40円だったからである。
しかし、買取価格が下落する一方で、利回り自体は大きく変わっていない事実を多くの投資家は知りません。
なぜ、買取価格が下落しているのに利回りが変わっていないのか?業界人しか知らないその理由を今から説明します。
理由① 部材価格が大幅に下がっている
FITがスタートする前は、大規模な太陽光発電所の建設実績が日本ではまだほとんどなく、部材の仕入れ価格がかなり高額でした。ところがこの6年間で太陽光発電が爆発的に普及したことで、下記の太陽光発電に必要な部材の価格がメーカー間の競争激化、そして大量生産により大幅に下落しました。
① 太陽光パネル
② パワーコンディショナー
③ ケーブル
④ 架台・基礎
つまり太陽光発電を販売する販売店の仕入れ価格も下がったことで、エンドユーザーへの販売価格も大幅に下がってきているのです。
理由② 機器の性能が年々向上している
○太陽光パネル
ほんの一昔前までは、太陽光パネル1枚の公称最大出力は高くても240w程度でしたが、近年では同じ大きさのパネルで、高いもので275wにもなります。
つまり、同じ規模の発電所に投資した場合でも、出力が高い今のほうが以前より多く発電をすることが可能です。敷地面積が狭い場合も、少ないパネル枚数で以前と同等の発電量を得ることができます。
○パワコンディショナー
パワコンディショナーは太陽光発電システムで発電した直流電流を交流電流に変える、まさに太陽光発電システムの心臓部と言える機器です。
このパワーコンディショナーの変換効率も年々向上しており、以前に比べてより多くの電気を売電する事が可能となっています。
理由③ 設置工事費用の下落
太陽光発電の工事費用は、太陽光発電ブームと言われた2013年~2014年頃がピークでした。
工事件数があまりに多すぎて、技術者が不足したこと、そして需要と供給のバランスが崩れたことによって工事価格が高騰したことが最大の要因です。現在は建設ラッシュも一段落し、太陽光発電ブームも落ち着いたことで適正価格による工事が行える状況になっています。
理由④ 自然災害保険の充実
2012年頃と比較すると、投資しやすい環境が大幅に改善されている状況です。
その理由は、過去の自然災害保険は保証期間が5年までしかありませんでした。今では10年が標準となっており、有償で15年まで伸ばせるオプションが付いた保険も存在しています。
理由⑤ 発電実績が分かったうえでの投資ができる
産業用太陽光発電ブーム初期の2012年・2013年頃は国内に大規模発電所の発電実績が少なく、太陽光投資をした人の多くは「本当にシュミレーション通りに発電するの?」と不安と期待が混ざった状態で投資をせざるを得ませんでしたが、今では全国に多くの発電所が稼働しています。
投資をする前に判断材料となる多くの発電実績、詳細なデータがあるため、現在では過去と比べて低リスクで投資が行えるようになっています。
総括
利回り不定→ 商品価格の下落↓ 工事費用の下落↓ 商品性能↑ 発電量↑ リスク↓
以上を総括すると、産業用太陽光発電は今も過去も、投資という意味では条件はほぼ変わりないと結論づけられるかと思います。少なくとも、リスクとリターンの関係で考えると、2018年の投資環境は6年前と比較して「リターンは変わらないがリスクが確実に下がっている」と言っても過言ではないのではないでしょうか。
ニュース・新聞の情報だけではなく、あくまでも業界の人からの情報を聞いて、投資判断をしていただけると幸いです。